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この記念大会は、熊本県吟剣詩舞道総連盟が財団法人日本吟剣詩舞振興会の傘下組織として昭和五十一年六月、全国にさきがけ第一号の公認を受けてから二十五年の節目に当り、熊本が生んだ偉人、元内務大臣安達漢城先生のご功績を偲び、昭和八年青少年の精神修養の殿堂として横浜市本牧に建立された八聖殿、そして昭和十一年地元熊本市島崎の地に、肥後の三賢人として菊池武時、加藤清正、細川重賢の像を安置して、我が国の精神文化の高揚を図るために建立された三賢堂を顕彰して開催したもので、各流派から合吟四十九組、合吟コンクール十五組に続きご来賓の吟詠をいただき、最後に『熊本を舞う』と題した構成吟剣詩舞を披露しましたが、中でもフィナーレの三賢堂の大合吟は大好評を博し、参加者に深い感銘と勇気を与え、協調と友愛の心を育むとともに、伝統芸能文化継承に更なる意欲を燃やす覚悟を新たにしました。

(熊本県総連事務局長安武記)

 

宗家宮原伯州吟歴五十周年記念

第三十七回豊泉流詩吟北州会吟詠大会

好天に恵まれた平成十二年十月二十二日、札幌サンプラザホールに於て宗家宮原伯州吟歴五十周年記念、第三十七回豊泉流詩吟北州会吟詠大会が、財団法人日本吟剣詩舞振興会・日本クラウン吟友会・札幌文化団体協議会の後援を受けて開催されました。

午前九時三十分、高橋暁州大会委員長の開会のことば、会詩合吟によって開演され、会員吟詠による独吟・合吟・連吟・歌謡吟・書道吟・絵画吟・剣詩舞に続き、日本クラウン吟友会の吟味、特別出演の少年剣舞・真如太鼓に惜しみない拍手を戴き、午前の部を終わりました。

午後からの式典には、東京から北海道にご縁の深い妻鳥克風先生・海老澤宏升先生・定岡心洲先生をはじめご来賓の先生方にご登檀いただき、暖かい励ましのご挨拶、又笹川鎮江先生によりご丁重なる祝電を戴きました。

式典の後「宮原伯州先生吟歴五十年を讃う」祝吟がご披露され、続いてご来賓の先生方による素晴らしい範吟を賜り、大会に華を添えて戴きました。

終わりに、宮原伯州吟歴五十周年記念、構成吟『詩魂』では、宗家宮原伯州が吟道に志を立てた思い出を語り、思い出の吟として「春望」をはじめ十二題を吟じ神心流尚道館と大日本正義流の先生方から剣詩舞の協賛出演をして戴きました。

吟道とは何かを追求し、古典的節調である北州会の吟は、みな違った節調であることを述べられ、一吟一吟に心血を注ぎ最後の「芳山楠木帯刀の歌」を吟じ終えた時、会場の皆さんから盛大な拍手を戴きました。

大会終了後は、札幌サンプラザホテルに於て懇親会が開かれ、ご来賓の先生方と楽しい一時を持つことが出来ました。

此の大会が盛会に終えることが出来ましたことを、会員一同心心より感謝致しております。(大会事務局)

 

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宮原伯州宗家(中央、花束)と会員の皆さん

 

相次ぐ寄付で二千六百万円

青少年育成基金、昨年11月までの受入状況

 

吟剣詩舞を青少年へ普及振興させる目的で、平成九年に開設された青少年吟剣詩舞道育成基金は、その後も有志団体・個人の皆様から寄付力湘次ぎ、平成十二年十一月現在で二千六百万円を超えました。尊いご寄付に感謝致します。本誌十一年四月号に掲載した明細表以降の受け入れ状況は下表のとおりです。

 

基金受入状況(平成12月3月〜11月)

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