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明日への提言

 

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笹川鎮江

 

二十世紀最後の武道館大会を盛会裡に無事締め括ることができました

 

去る十一月十二日(日)、日本武道館で開催された第三十三回全国吟剣詩舞道大会は、秋晴れの好天に恵まれた素晴らしい大会となり、終日、大盛況の裡に無事終了することができました。

昨年は退院後間もなくのことでしたので、式典舞台には登壇しましたが、会長挨拶を河田神泉副会長に代読いただきました。企画構成番組も舞台に登場することはできませんでした。しかし、今年は、式典では皆さまに直接ご挨拶を申し上げ、企画構成番組にも始めと終りに出演いたし、なんとかお役を果たすことができました。

これらには、私も努力させて頂きましたが、多くの方々のご文援ご協力があってこそ出来たものと深く感謝いたしております。

この日のメインイベントの特別企画吟剣詩舞は、「元禄時代の人たち」という番組を披露しましたが、二十世紀最後の武道館大会を飾るにふさわしい大会であったと思います。

大会は予定時間よりも早く終了しましたので、中途で客席を立つ人が目立つということもなく、企画番組最後の押阪忍さんのナレーションが終ったとき会場全体から温かい拍手を頂戴しました。そのナレーションの最後の言葉が今でも心に残っています。

「何時の時代も人々は生きてきました。そこに生きる誰もが、平和な世界に生きたいと願ってきました。しかし、そこに努力がなくては平和を招来することはできません。これからも未来永劫に…。

 

 

 

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