表彰式後、平田陽子さんを中心に(左)藤上南山宗家と(右)師の松永華楓さん
平田陽子さん(十六歳) (平成十二年度全国剣詩舞コンクール決勝大会詩舞少年の部優勝)
師…松永華楓さん
宗家…藤上南山さん(菊水流剣詩舞道本部)
優勝おめでとうございます、今の気分は?
平田 「初めて出て優勝できたことは大変うれしいです」
詩舞をはじめたのはいつ頃から?
平田 「小学校二年生の終わりごろです」
誰かに勧められたの?
平田 「松永先生に勧められました」
藤上 「先生とは親戚関係になるものですから」
なぜ勧められたのですか?
松永 「小さい頃からリズム感があり、踊りも好きなようでしたから。また、多くのお子さんに剣詩舞をしてもらいたいという思いから、まずは身内から勧めることにしました」(笑)
勧められてすぐ返事したの?
平田 「はい」(笑)
詩舞をはじめてどうだった?
平田 「はじめは遊びに行っている感覚で、友達もたくさんできて楽しく思いました」(笑)
今回、優勝ですが、よかった点は何ですか?
藤上 「初めて出たものですから、入賞しようということよりも、一生懸命に演じている、そのひたむきさが出ていたのではないでしょうか。練習のときからひたむきにやっていましたから、それが結果につながったと思います」
コンクールにあたっての練習ぶりはいかがでしたか?
松永 「ご宗家や田中先生にも見てもらっていましたから、練習はしっかりできたと思います」
藤上 「田中先生には、だいぶ怒られたみたいですね」(笑)
平田 「言っていることが正しいので、しかたがありません」(笑)
特に注意された点はなに?
平田 「詩の内容を理解することなど、内面的なことが多かったです」
先生から見た平田さんの印象は?
松永 「日頃は控えめですが、踊りになると積極的になりますね。そんなところが私は好きです」
藤上 「けっこうハングリー精神をもっているのではないかと思います。見た目はおとなしいですが、性根はきついかもしれませんね(笑)。今日見ていて、そんなところが出ていたように感じます。ただ、緊張していたのか、少し明るさに欠けていたかな」
今日は緊張した?
平田 「初めてなので緊張はしました。普段はあまり緊張するタイプではないと思います。また、今日は言われたことをしっかりやり、のびのびやろうと思っていましたが、帰るとき、あそこをもっとうまくやっておけばな、と思うことがありました」