中屋敷孝則くんを中心に写真前列(右)より宗家会長の宮田実龍さん、(左)師の忽那琥龍さん、後列(左)母の中屋敷千代美さん、(右)姉の中屋敷知佳さん
中屋敷孝則くん(十歳) (平成十一年全国吟詠コンクール決勝大会幼年の部第三位)
姉…中屋敷知佳さん
母…中屋敷千代美さん
宗家会長…宮田実龍さん(龍吟流実龍吟詠会総本部)
師…忽那琥龍さん
いつ頃から吟詠をしているの?
孝則 「八歳くらいの時からです」
千代美 「実は、先生のところに来だしたのが三年前の八歳の時で、私が家で教えたのはこの子が一歳半の時からです。孝則がしゃべりだしたら、すぐに詩吟を教えはじめました。教えるといっても、詩吟のテープを一日中聴かせたり、アクセントを覚えさせるためにNHKの教育テレビを見せたりすることですが」(笑)
すごい英才教育ですね(笑)。なんで小さい時から教えたのですか?
千代美 「私も詩吟をしていますが、一人でやるのが嫌だったので、教えようと思いました」(笑)
宮田 「お母さんは長い間、詩吟をやっていますからね」
千代美 「二十二、三年くらいですか」
小さい時のことは覚えていないね?
孝則 「はい」(笑)
お姉さんも詩吟をしているの?
知佳 「はい、しています」
孝則くんは詩吟を習って、どんな感想を持った?
孝則 「学校の音楽とは違うなと思いました」
詩吟に興味がもてた?
孝則 「普通です」(笑)
千代美 「そんなことを言っていますが、この子は詩吟が大好きで、家では一日中吟じています。学校に行っても詩吟の話しかしないと担任の先生が言うくらいです。家庭訪問の時などは担任に詩吟を聞かせましたから」(笑)
聴かせたことがあるの?
孝則 「…」(笑)
孝則くんを初めて見たときの印象はいかがですか?
忽那 「音感が良く、素直な吟をしている子だなと感じました。それで私の吟をテープにして、これで勉強しなさいと渡しました。それがこの子を教えるスタートでした」
宮田 「小さい子のわりには、しっかり声を出すなと思いました」
発声はお母さんが教えたのですか?
千代美 「厳しくやりました(笑)。それは教えることも自分の勉強だと言う思いがありましたから。また、私たち親子は剣道もしていましたから、声を出すことできていると思います。いま剣道はやめていますけど」
お母さんが教えるときは厳しい?
孝則 「はい、音程が下がったときなどは厳しいです」
厳しいと嫌にならなかった?
孝則 「嫌な時もありました」(笑)
楽しい時はどんなとき?
孝則 「CDの伴奏で詩吟をする時が楽しいです」