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吟題の「石鎚山」を選んだのには理由が?

千夏 「これは先生が選びました」

紫堯 「選んだと言うのは、たまたま、これを以前私が吟じてうまくいったので教えてみようかなと思ったからです(笑)。また、教えやすいと言うことが賞に近づく近道かなと考えまして…」(笑)

結果は準優勝でしたが、感想は?

千夏 「結果には満足していますし、優勝した人はうまいなと感心しました」

どんなところが優勝者と違うと思う?

千夏 「声がのびのび出ていて、節回しも私とは違ってうまいと思いました」

今年が少年の部の最後だけど、出るの?

千夏 「出ます。吟題も決まっています」

自信はある?

千夏 「…」(笑)

優勝はねらっているの?

千夏 「はい!」(笑)

今年注意する点は何でしょう?

紫堯 「まだ、厳しく稽古をするところまで行っていませんが、この子ならがんばってできると思います。吟に対しては、今から技術の方に凝らないで、のびのびと声を出して吟じて欲しいと言うのが願いです。早くから熟した吟を真似しないということです」

伴奏テープに違和感はない?

千夏 「特にありません」

詩吟以外に好きなことは?

千夏 「前には好きなこともありましたが、今は詩吟だけです」

詩吟のどんなところが好きなの?

千夏 「よくわかりませんが(笑)、ずっとしていきたいものです」

詩吟をしていると、学校で何か言われない?

千夏 「男の子には変わっているねと言われますが、全国大会に出るというと、すごいなと言われます。皆も応援してくれるので心強いです」

これまでに詩吟のことで悩んだことはないの?

千夏 「あります。前は九本で吟じていましたが、それが声変わりで出なくなり、今は八本でやっているのですが、やはり女の子なので高い声で吟じたいと思ったことです」

紫堯 「この子の吟はおとなしいと言いますか、緊張しているわりには堂々と吟じてしまい、しかも八本で吟じるので形にはまって聞こえてしまうので、私としてももっと元気よく、高い声でさせたいのですが」

千夏ちゃんは緊張するタイプ?

千夏 「すごく緊張する方です」(笑)

紫堯 「最近は違うようです。自信がついてきたのか、吟じる前にブツブツ言わなくなりました」(笑)

千夏 「でも、吟じているときは足がガクガクしてしまいます」(笑)

コンクールに出るとき、皆の期待を感じることがある?

千夏 「感じるときもあります」(笑)

そういうのはプレッシャーになる?

千夏 「全国大会などはなるときもあるけれど、皆のためにがんばらなければと思うので気になりません」

高校受験のとき、練習はどうしたの?

千夏 「練習はしました」

紫堯 「休まずやったね」

静鳳 「受験でも大会があれば行っていました」

千夏ちゃんにとって詩吟とは何?

千夏 「すごく楽しい趣味です」

これからの目標みたいなものはある?

千夏 「テープを聴いたり、流派の上手な先生とかを聴いたりしたとき、自分もそんな感じにできればと思い、目標にしています」

最後に、みなさんの方からアドバイスはありますか?

紫堯 「先ほどから言っていますが、元気な吟を、私も指導しますが、心がけるようにしてもらいたいです」

洋鳳 「いつまでもやると言っていますから、私も期待して、できる限りの応援をしていくつもりです」

静鳳 「高校に行っても、私の家に来て練習をしてください」(笑)

千夏ちゃん、最後に一言?

千夏 「これからも、がんばっていきますし、今の目標は全国大会で優勝することです」

今日はありがとうございました。優勝できるように、ぜひがんばってください。

 

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インタビューを受ける(左)から師の田崎紫堯さん、山本千夏さん、祖父の橋本洋鳳さん、祖母の橋本静鳳さん

 

 

 

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