米本倫子さん(十歳) (平成十一年度全国吟詠コンクール決勝大会幼年の部二位)
父…米本稔彦(覇泉)さん
母…米本敬子(耿泉)さん
兄…米本憲一さん
妹…米本訓子さん
宗範…河田神泉さん(社団法人哲泉流目本吟詠協会)
詩吟をはじめたのはいつ?
倫子 「四歳の時からです」
ご両親も詩吟をやられていますね?
稔彦・敬子 「はい」
それで、詩吟をやらせようと思ったのですか?
敬子 「とくに、そういうことは思っていませんでした。ただ、家族で詩吟をする家庭環境ですので、子供がお腹にいる時から詩吟は聴いていたと思いますし(笑)、自然にそうなったのではないでしょうか」
倫子 「周りがやっているので、やろうと思いました」
やると言われたときは、どんな気持ちでしたか?
敬子 「家族の共通の話題ができますし、みんなも理解があるので、すごくよいことだと思いました」
稔彦 「家族全員でできることが、何より嬉しいですね」
自分の子供を教えるのは、いかがですか?
敬子 「どうしても甘さが出てしまうのではないかと思い、はじめは他の先生に教えてもらっていたこともありました。そのおかげで、挨拶を含め吟に対して前向きになったように思います」
吟を本格的にはじめて、どんな感じだった?
倫子 「難しいなと思いましたが、今はお母さんがやっているのと同じようなつもりで吟じています」
お稽古は厳しいですか?
倫子 「時々」(笑)
注意される点は何?
倫子 「今は伴奏テープだから流れにあわせて吟じることだとか、声を大きく出すところは、きちんと出すようにすることなどです」
注意された点が自分ではできていると思う?
倫子 「よくわかりません」(笑)
憲一くんも詩吟をしていますね?
憲一 「はい。でも今は声変わりで休んでいます」(笑)
お母さんから見て倫子ちゃんの印象は?
敬子 「この子に音楽的な素養があるなと感じたのは、私がレコーディングなどでスタジオに一緒に連れて行くと、吟詠を聞いていて、あそこがよくなかったね、と厳しい批評を言った時です。それで、よく聴いているなと感心したものです。また、自分でもユリとかを研究したり、一生懸命に詩吟を聴いたりする子で、そういうひたむきさが特長ではないでしょうか」
決勝大会は初めて出たの?
倫子 「いいえ、二回目です」
初めての時はどうだった?
倫子 「舞台へ出る前に気分が悪くなって、少し戻してしまい、それで音程がはずれてだめでした。緊張しすぎました」
緊張するタイプ?
倫子 「はい」(笑)