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吟剣詩舞の若人に聞く

第二十一回

 

やる気を感じさせる、元気で素直な性格が魅力。

 

今回は藤上南山門下の坂本夏樹さんと三宅由里子さんに登場していただきました。性格は対照的なお二人ですが、詩舞にかける情熱は人一倍。これからの活躍が期待される、お二人の素顔に迫りました。

 

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坂本夏樹さん

 

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写真左より、師の田中恵山さん、坂本夏樹さん、池田須磨子さん(祖母)、藤上南山宗家

 

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坂本夏樹さんを中心に(右)藤上南山宗家、(左)師の田中恵山さん

 

坂本夏樹さん(九歳) (平成十一年度全国剣詩舞コンクール決勝大会詩舞幼年の部二位)

宗家…藤上南山さん(菊水流剣詩舞道本部)

師…田中恵山さん

祖母…池田須磨子さん

 

いつから詩舞をやっているの?

夏樹 「幼稚園の頃から。お婆ちゃんがしていたので、一緒にやってみたくなりました」

須磨子 「小さい時ですから、着物や扇子がきれいに見えて、やりたくなったのではないでしょうか」

そうなの?

夏樹 「はい、扇子がきれいでしたから」(笑)

先生が夏樹ちゃんを見た感想は?

恵山 「まず元気な子だと思いました。挨拶もしっかりでき、それはおばあちゃんの躾けが良いからでしょう」

初めて先生のところにきて、どうだった?

夏樹 「ビックリしました」

恵山 「怖かったと思いますよ、鬼の恵山といわれ、厳しく他の子に稽古をつけていましたから」(笑)

練習は厳しい?

夏樹 「はい、厳しいです。練習時間も長いし」(笑)

恵山 「長くないよ」(笑)

それでも詩舞がしたかった?

夏樹 「したいと思いました」

夏樹ちゃんの素質はどうでしょうか?

恵山 「彼女は努力家で、ここはこうしなさいと言うと、何回も何回も稽古していますし、次の週には課題をクリアしてくる子ですね。それから昨年、東京へ行くのが決まってからは、急に意欲が湧いてきたみたいで、急に伸びた感じがします」

ご宗家はいかがですか?

南山 「年毎にレベルが上がっていますから、これから先伸びる子だと思います」

昨年のコンクールが初めての決勝大会ですか?

夏樹 「はい」

恵山 「地区大会には何度も挑戦していましたが、昨年、やっと決勝大会へ出ることができ、それで二位をいただけたことは、とても嬉しい思いです」

自分では二位をどう思った?

夏樹 「東京へ行けるとは思っていなかったので、すごく嬉しかったです」

 

 

 

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