坂本夏樹さん(九歳) (平成十一年度全国剣詩舞コンクール決勝大会詩舞幼年の部二位)
宗家…藤上南山さん(菊水流剣詩舞道本部)
師…田中恵山さん
祖母…池田須磨子さん
いつから詩舞をやっているの?
夏樹 「幼稚園の頃から。お婆ちゃんがしていたので、一緒にやってみたくなりました」
須磨子 「小さい時ですから、着物や扇子がきれいに見えて、やりたくなったのではないでしょうか」
そうなの?
夏樹 「はい、扇子がきれいでしたから」(笑)
先生が夏樹ちゃんを見た感想は?
恵山 「まず元気な子だと思いました。挨拶もしっかりでき、それはおばあちゃんの躾けが良いからでしょう」
初めて先生のところにきて、どうだった?
夏樹 「ビックリしました」
恵山 「怖かったと思いますよ、鬼の恵山といわれ、厳しく他の子に稽古をつけていましたから」(笑)
練習は厳しい?
夏樹 「はい、厳しいです。練習時間も長いし」(笑)
恵山 「長くないよ」(笑)
それでも詩舞がしたかった?
夏樹 「したいと思いました」
夏樹ちゃんの素質はどうでしょうか?
恵山 「彼女は努力家で、ここはこうしなさいと言うと、何回も何回も稽古していますし、次の週には課題をクリアしてくる子ですね。それから昨年、東京へ行くのが決まってからは、急に意欲が湧いてきたみたいで、急に伸びた感じがします」
ご宗家はいかがですか?
南山 「年毎にレベルが上がっていますから、これから先伸びる子だと思います」
昨年のコンクールが初めての決勝大会ですか?
夏樹 「はい」
恵山 「地区大会には何度も挑戦していましたが、昨年、やっと決勝大会へ出ることができ、それで二位をいただけたことは、とても嬉しい思いです」
自分では二位をどう思った?
夏樹 「東京へ行けるとは思っていなかったので、すごく嬉しかったです」