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明日への提言

 

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笹川鎮江

 

新学期、新年度を迎え、新たな挑戦を、と説かれる日野原重明先生

 

今年の夏季吟道大学でもご講義をお願いすることになった聖路加国際病院名誉院長で内科医学並びに看護教育の権威でいらっしゃる日野原重明(ひのはらしげあき)先生は数え九十歳におなりですが、ますますお元気です。

「教育医療誌」四月号の巻頭を飾る先生の提言でも、四月から新しいスタートをきる学生、社会人、また第二の人生を迎える方に向けて、「高い山を仰いで前進しなさい」という言葉を贈りたいと前置きされ、ちょうど、私たち吟剣詩舞道家が親しむ草場佩川(くさばはいせん)の漢詩「山行同志(さんこうどうし)に示(しめ)す」の中で説かれているのと同じような素晴らしいお話をされています。

先生は提言の中で、私たちの目指すゴールとして、目標(ビジョン)を持った挑戦(ベンチャー)を続けましょうとおっしゃられ、ご自身も、同じように挑戦者であるという強いご意志を語られていました。

先生が、昨年十一月、文化勲章受章者と一緒に発表される文化功労者に作曲家の團伊玖磨(だんいくま)氏や小説家の三浦朱門(みうらしゅもん)氏らとともに選ばれ国から顕彰されたことはご存じのことと思います。

先生には永年にわたり主人・笹川良一の主治医をお願いしました。現在、私もお世話になっているところでございますが、先生のご活躍には、本当に頭の下がる思いがいたします。

 

 

 

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