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4. UIターン者からみた取り組みの課題

現在の町の取り組みは、仕事面の紹介は行っていないが、広報などで仕事の紹介をして欲しいという意見があった。

また、移住後、地元の企業などに就職すれば、会社を通じた付き合いや知り合いが出来てくるが、定年後の移住や就農のための移住では、そのような機会は少ない。また、専業主婦なども同じ状況にある。九重町の場合は、単に空き家の斡旋だけでなく、集落にとけ込めるように腐心してくれたり、移住者交流会の開催や機関誌の発行など、その後のフォローにも力を入れている。この点は、Aさん、Bさんとも町の親身の取り組みを評価している。

しかし、担当者の熱意は理解できるが、このほかの面で町として移住者の受け入れを積極的に進めていこうとしているのか、取り組みの一体感がわかりにくい、という意見もあった。例えば、都会から来て田舎暮らしをはじめると、医療の問題や、生涯学習や文化面での見劣りが大きいようである。これは施設面の不満よりも、そこで提供されるサービスやコンテンツに対する不満が大きい。施設的には都会と同じようなものが作られるようになってきたが、そこで提供されるサービスが十分でなければ相対的に評価は低くなる。この面も含めて力を入れていかなければ、町として一体となって移住者を受け入れようとしているとは言えないのでないか、という考え方である。

確かに、町は、文化ホール、図書館、保健福祉センター、温泉館、グランドなどを、役場周辺に集中的に整備しており、これらの施設には路線バスも乗り入れている。

 

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図6 文化ホール

 

 

 

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