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人口の動向を、コーホートで示したのが第2図である。この図は、ある年(国勢調査年)に、ある年齢階層であった人口が、その5年後ごとに(次の国勢調査年)どのように推移していくかを示したものである。図中の数字、例えば「昭10」は、昭和10年に0〜4歳であった人口、つまり昭和10〜14年生まれの人口を示している。どのばあいにも、10〜14歳人口、および15〜19歳人口が、5年後(それぞれ15〜19歳.20〜24歳となっている)には大きく減少している。つまり、これは、中学や高校の卒業を契機に多くの若者が村を離れていることを示している。人口が少なくなるにつれて、つまり最近になるにつれて、その減少数が少なくなっているが、10〜14歳、15〜19歳の人口が5年間に大きく減少することには変わりがない。

これに対して注目されるのは、20〜24歳の人口である。昭和10・15・20年に0〜4歳であった人口、つまり、昭和10〜14年、15〜19年、20〜24年にそれぞれ生まれた人口が、20〜24歳から25〜29歳になる5年間には減少しているのに対し、昭和25・30・35・40・45年に0〜4歳であった人口は、その同じ20〜24歳から25〜29歳になる5年間に増加していることである。つまり、昭和45年を境として、それ以前(の国勢調査年)に20〜24歳であった人口はその5年後には減少し、それ以後(の国勢調査年)に20〜24歳であった人口はその5年後には増加しているのである。すなわち、泉村では、昭和45年以降、少数ではあるが、UIターンが見られたと考えられるのである。ちなみに、その増加数は、昭和45〜50年9人、50〜55年7人、55〜60年6人、60〜平成2年6人、2〜7年18人、である。この2〜7年に増加した18人は、過去最多で、平成2年の20〜24歳の人口95の2割近くに相当する。泉村では若年層のUIターンが徐々に拡大しつつある気配が感じられる。

 

第3表 泉村、人口の社会増・自然増の推移

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注) △は減少

(役場の資料による)

 

住民基本台帳により人口の社会増減・自然増減を見よう。それを示したのが第3表である。自然減は一貫しており、社会増があっても差し引き人口減となっている。しかし、転入者数が減少傾向にあるわけではなく、9年以降は増加していること、出生数も減少傾向にあるとは言えず、毎年15〜21人を維持していることは、若年層のUIターンが一定程度あることを示唆しているように思える。

 

 

 

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