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村の産業別就業人口の推移を第1表に示した。就業人口総数の減少が著しいが、中でも農業と林業の就業人口の減少が激しい。農家の戸数自体も昭和60年の531戸から平成7年の353戸へと、10年間に3分の1もの減少を見ている。村のもうひとつの主力産業である建設業の就業人口は、昭和55年以降は横這い状態である。村内には13の建設土木関係の企業があり、主として険しい山間部をうねって走る道路関係の工事を行っている。製造業の就業人口もまた、2つの女子雇用型の工場の誘致をしているが(ひとつは平成8年の誘致であるのでこの表の数字には入っていない)、停滞気味である。卸・小売業のそれも同じく伸び悩んでいる。

 

第1表 泉村、産業別就業人口の推移

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(国政調査による)

 

一方、ただひとつ就業人口の目立った伸長を見せているのが、サービス業である。平成2年にはその就業人口は農業就業人口とほぼ同じとなり、7年には就業人口の最も多い建設業に並ぶまでになった。これは観光振興によるものである。昭和60年度に策定された『平家伝説の里づくり』基本構想による観光振興策が取り組まれ、観光諸施設が整備されるとともに、各種の観光イベントが開催された。それらのうちの主なものを挙げると、施設関係では、五家荘地域の椎木民家苑建設(昭和60年)、渓谷に懸かる吊り橋の架け替え(1ヶ所、昭和63年)・新設(3ヶ所、平成2年・3年・4年)、五家荘地域に「平家の里」を建設・開苑(平成元年)、平清盛の孫の左中将平清経の末裔とされる緒方家、および藤原道真の嫡子の末裔と伝えられる左座家の整備・開園(5年・7年)、五家荘渓流キャンプ場オープン(5年)、西部地区に白岩戸公園完成(7年)、五家荘観光案内所の新設・オープン(7年)、東部の久連子地区に「古代の里」オープン(9年)、そして西部地域の中心地に観光振興の拠点「ふれあいセンターいずみ」のオープン、などがある。このセンターの開設をもって観光諸施設の整備を完了している。イベントとしては、ヤマメつかみ取り大会(第1回、昭和63年)、平家琵琶と秘境の舞フェスタ(第1回、平成元年)、五家荘山開き(第1回、平成7年)などの開催があり、また、「ふれあいセンターいずみ」では、映画会・展示会を初めとする各種のイベントが開催されている。

 

 

 

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