〔事例2:B夫妻〕(回答者:妻)
(1) UIターンの形態と時期など:Iターン、平成8年
イ. 家族構成:夫 40歳台(現在)、妻 40歳台(現在)、長女 15歳(中学3年)、次女 12歳(小学6年)
ロ. Iターン前の居住地:熊本県天草町
ハ. 出身地:夫 熊本県大津町、妻 熊本市
ニ. 現在の勤務先:夫 高森町の小学校(教員)、妻 久木野村役場(臨時職員)
ホ. 現在の居住状態:民間企業開発の小規模住宅団地内の一戸建て家屋(持ち家)
(2) Iターン前の状況
結婚後熊本市内に住んでいたが、夫の実家のある大津町に転居し、その後、夫の赴任先の天草町へ転居した。妻は保育園(保母)を退職し子育てに専念した。天草町には5年間住んでいた。
(3) Iターンの契機と経緯
天草町での子育ての経験から、夫の転勤を見越して、熊本市内の受験勉強中心の教育に子供が適さないと判断して、自然の中で子育てをする適地を探した。天草町では海の自然を満喫したので、以後は山の自然の中での子育てを考えて、小国町や南阿蘇の町村を調べた。その際、選ぶ基準として、水、空気、大地、星、人、の5つを考えていた。そして、久木野村がこの基準を満たしていること、また、この村が熊本市や熊本空港に近いこと、俵山トンネルが開通すればそれへの時間距離は一層短くなること、娘たちが東京や大阪の大学に進学した場合に空港への近さは好条件になること、などを勘案して、久木野村を選んだ。
久木野村での適地の選択は、友人の父親に頼むなどしたがなかなか見つからず、現在の土地を購入するのに6か月ほどかかった。現在の住居は、外輪山の山麓、野外ステージ「アスペクタ」の下の、民間開発業者が造成した10戸ほどの団地内にある。家からの阿蘇山塊とその手前の低地の眺めは素晴らしく、これが当地に居を定めた大きな要素である。
また、夫がどこへ赴任しても教職員住宅があるのだが、夫の年齢やローン返済のことを考えて、土地を購入して家を建てることにしたのである。なお、夫の勤務先が移っても、ここでの生活を続けるつもりである。
(4) Iターン後の状況
集落の公役や村の行事には積極的に参加している。村の教育はコンピュータに力入れているし、長女は久木野村と交流関係のあるカナダのマニトバ州ウィニペグ市を村の補助金で訪問したし、これを含めて、当地での生活に満足している。また、当地に来てからインターネットを始め、メールの交換を通じて、新たな人間関係を楽しんでいる。