町では、同様の分譲を上佐幌地区でも実施予定で、平成12年度に、坪3300円で7区画を売り出す。こちらは1区画260坪程度の広さを予定している。
2) 農業実習生研修施設(レディースファームスクール)の開設
町では、農業に就業したい独身女性にターゲットを絞って、宿泊しながら講義と農家研修を受けられる施設を平成8年から運営している。北海道の農業にあこがれる道外女性は多いが、最初から農家住み込みで実習に入ると、理想と現実のギャップから、軽いカルチャーショックを受けるケースもあるようである。このスクールは、そのショックを和らげることと、一定の技術・知識を習得した上で、実習に入ってもらえるようにするために設置された。
研修期間は通常1年間で、平成12年度は13名が研修を受けている。研修生の居室はバストイレ付きの個室中心で、他に講習室、加工室、厨房、和室などがある。農家研修は、酪農が6時〜12時と17時〜20時、畑作が8時〜17時となっている。講義や視察・実習は水曜日に、休日は全日曜と第2土曜、などとなっている。研修先農家は3ヶ月ごとにローテーションし、酪農は2000円/日(2ヶ月目からは3000円)、畑作は2〜4000円/日の手当が貰える。経費は、個室の場合12000円/月、他食費が20000円/月、教材費が50000円/年ほどかかる。
研修生は、表2の転入元都道府県にあるように、全国から集まってくる。選考は道立畜産試験場長なども加わった選考委員会で行い、倍率も高いときで5倍近くになるときもある。これまで、4期生43名が修了したが、引き続き町内に留まっている人が25名、道内に10名、道外は8名と、町内に残っている人も多い。また、修了後農業関係に従事している人も43名中29名に上っている。
施設の運営費は年間1200万円ほどだが、そのうち町は900万円程度を負担しているという。この900万円を安いと見るか高いと見るかは意見の分かれるところだが、新得町のPRや、農業実習受け入れ農家の負担軽減、研修終了後の農業への従事、地域への定住促進といった効果を考えると、大いにその役割を果たしていると言える。