第2章
現地調査によるUIターンの現状と課題
第1節 北海道新得町
I. 地域概況
1. 地域特性
北海道新得町は、十勝管内に位置する人口7,822人(平成7年度国勢調査)の町である。
町の面積は1,064km2で、東西約30km2、南北約62km2、東京都の約半分の広さがあり、全国の町の中では4番目の広さを誇る。
十勝管内は1市16町3村からなり、新得町はその最東端に位置する。明治32年に最初の入植者が入り、昭和8年に町制施行し「新得町」となった。平成11年には開拓100周年を迎えている。
平野部では農業が盛んで、肉牛、酪農、小麦、豆類、馬鈴薯、ビートなど、畑作を中心に大規模な農業が営まれている。このほか、しいたけやそばの産地としても有名で、しいたけは十勝管内一の品質を、乾麺(そば)は北海道一の生産量を誇っている。
山間・山岳部は、ほとんどが森林で、84,389haが国有林であり、そのうちの約3分の2が大雪山国立公園に指定されている。町の資料によれば、国有林の木材貯蓄量は全国第2位と言われている。また、町内には「地中海クラブ」が運営するリゾート施設もあり、国内有数のリゾート地としても知られている。
町は、日高山脈の交通の難所、狩勝峠の東麓に位置しているため、以前から交通、特に鉄道の要衝地として知られている。現在、JR新得駅は、根室本線と石勝線の分岐駅となっており、すべての特急が停車する。特急を利用すれば、札幌駅まで約1時間45分程度で、新千歳空港への乗換駅の南千歳駅までは1時間15分程度、十勝地方の中心地・帯広市までは、30分程度で行くことが出来るので、交通の便は非常によい環境にある。
町内の主な市街地は、JR駅のある新得地区と、十勝西部森林管理署新得事務所があり木材の集散地である屈足地区で形成されている。