それでもいわゆる3K、4Kといわれる業種につく日本人は少なく、このような業種の現場では人材不足ゆえに、違法とわかっていてもオーバーステイの外国人を雇わなければ仕事が成り立たないという状況もみられます。そうした事情に伴いオーバーステイの人が関わる様々な問題は、例えばオーバーステイでありながら日本人と結婚した人のビザの問題、オーバーステイの親が出産後遺棄した子どもや強制送還を恐れて子の出生を届けないために国籍取得が出来ていない子どもの国籍取得、無国籍の子どもの緊急手術への援助、行方不明になったオーバーステイ者捜しなど、複雑な相談が増えてきました。また、日本在住の無国籍・外国籍・未就籍の子どもの実態調査もスタートさせました。
香港、台湾、フィリピンでは、国際結婚した人々への援助について関係機関との協議や実態調査の実施を行いました。さらにジュネーブで開催されたISS設立75周年国際会議に参加し、世界各国で国際的福祉に従事している人々との意見交換も行い、ISSJの活動に反映させていきました。活動資金を集めるために6月と10月の2回、チャリティ映画会を開催し、多くの方々の参加をいただきました。
今年度において、ISSJの活動を支えて下さいました厚生労働省、外務省、法務省はじめ関係官庁、日本自転車振興会、日本財団、郵政事業庁国際ボランティア貯金推進室、UNHCR (国際連合難民高等弁務官日本・韓国地域事務所)、目黒区、呉市役所、呉市国際交流協会、呉市立片山小学校、東京都共同募金会、共同募金会呉支部、呉市赤十字奉仕団、東京メソニック協会、桜東京パイロットクラブ、国際ソロプチミスト東京東、呉ロータリークラブ、呉ボーイスカウト・ガールスカウト育成会、日本福音ルーテル社団、三菱財団、東京三菱銀行、エフ・ビー・エム、京急開発、実践倫理宏正会、修養団、東洋埠頭、日産労連リック事業部、日本ビルサービス、三菱マテリアル、ヨシナガテクニカ、さらに個人としてご寄付下さいました多くの皆様やボランティアとして活動を支えて下さいました皆様、印刷機をご寄贈いただきました理想科学工業、募金箱を店頭においてくださいました三進産業、チャリティ映画会にご協力いただいた企業・団体・個人の方々に厚く御礼申し上げますと共に、今後ともご支援、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。