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第3章 本調査研究事業のまとめ

 

1. 本調査研究事業内容の特徴

海ヤカラ1号による深層水の自己湧昇に始まる海域肥沃化研究と、小型船により取水した深層水を人為的に調合希釈した鮮度液に始まる生物効果研究の共通点は、共に「微量」であると言うことである。

 

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図3-1海域肥沃化研究と生物効果の関連

 

2. 本調査研究事業の課題と波及性

1) 洋上設置型深層水取水装置

・取水管の耐久性

現在の海ヤカラ1号は、市販品の一般的ホースを取水管として利用しており、波浪による曲げ疲労の蓄積、表層水部の太陽光による劣化、及び漁具のワイヤーロープの絡みなど、自然的、人為的な影響による破損の発生が生じやすい。

また、経済的な取水管の構築をめざす場合、現在では市販のホースを用いる選択枝のみである。このためホースとホースの結合、及び固縛など、材料、材質の選定と作業方法の検討が重要になってくる。

 

 

 

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