4. 携行する荷物
事前情報
赴任する場合の悩みの種は「携行する荷物」です。日本語教師として、教育上必要な教科書、教材、教育機器、参考書等々、前述のとおり、大学、学院によって異なりますから、個々に確かめるしか方法がありません。(中国国家外国専家局は、93年度より、招聘に際しては必要事項を報告するように学校側に求めていますが、必要かつ充分な情報が得られるかどうかは不明です。)
派遣教師の経験では、日本からチョークと黒板消しの持参が必要とされています。
日常生活に必要な物資も、或るものは大量にあり、こんなものがと思う物が入手困難であったりします。中国は考えている以上に広大ですから、地域によっては文化も習慣も違います。(大都市では日本の味噌、醤油まで入手できるといいます。)
荷物の搬送
1. 出発時の航空荷物は、機内預けの重量は無料分は通常20kgとされていますが、大勢で出発する8月末には航空会社と交渉し、これを30kgとかに拡大してきました。しかし、最近は厳しくなって拡大できるかどうか不明です。
招聘時期により、単独渡航となる場合は、この交渉は無理ですから、およそ20kgまでを目安としてください。中国の税制では、「文教専家」の教育用のワープロも課税の対象とされてきましたが99年中国郵政部第5号の通知では「外国人専門家として、初めて中国へ入国する際、個人使用のビデオカメラ、VCD、携帯型コンピュータ等、教育用器機、サンプル、工具等、免税待遇にあたる」としています。しかし、申請手続きが複雑で現実的ではありません。
注〕1. 大きなスーツケース類は、運送会社に頼んで空港で受け取るようにしておくと便利です。出発便名を言って空港で受け取れるよう手配してください。
(例、日通のABC便、「宅配便」「託送便」等)
2. 赴任後も家から、身の回りの品物や缶詰、食料品等を送ってもらうことは可能です。郵便局や運送業者にご相談ください。ただし、船便の場合は、上海とか天津とかの港まで、荷物を取りに行かなければなりませんから、充分ご注意ください。中国には「宅配便」という制度は、まず無いものと思ってください。(地域によっては大都市中心に宅配便制度があるところもあります。)
国際航空券
派遣に際して、MUの航空券のように当センターから支給する「国際航空券(往復)」は、限られた派遣予算で、できるだけ多くの日本語教師を派遣するために、「格安航空券」を入手しています。(帰路はオープンになっており、事前予約が必要。)