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蛍光体の研究

柴田清夏

 

〔研究の動機〕

今まで人間の作り出したものと思っていた蛍光体が野菜から抽出できることを知り、それを抽出してみることにしました。

〔実験〕

(1) 15種類の野菜と太刀魚を用意し、野菜はアルコールで抽出、太刀魚は皮と身に分け、それぞれブラックライトを当てて光り方の違いを比べました。結果は、桑の葉、パセリなど緑色の濃い野菜がきれいに発光しました。ダイコンやトマトなどは発光しませんでした。太刀魚は、皮は少し光ったが身のほうは光りませんでした。

(2) 抽出液の濃度を変えて光り方を調べた。この実験から、濃度が濃すぎるとかえって暗くなることがわかりました。

〔結果と考察〕

(1) 桑の葉やパセリがよく光ったのは、クロロフィルが多く含まれているからだそうだ。クロロフィルが発光に関係しているのなら、日光も関係しているのでしょうか?

(2) うまく発光させるには、パセリ1に対してアルコール9ぐらいの比が良いようです。なぜこの割合なのでしょうか?

私は最初「蛍光物質とは人間が作り出した物」と思っていたので、野菜の抽出液が本当に光ったときはとても驚きました。興味を持ってしらべてきた蛍光物質について、調べてみてわかったこともありましたが、さらに疑問が出てきたので、これからも継続して調べていきたいと思います。

 

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