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身近な記憶媒体の表面構造の比較

梅澤陽明

 

私は、記憶メディアについて研究しました。対象とした媒体は、音楽の録音に使われている、TAPE・MD。それから、コンピューターのデータの記録に使われている、FD・CD-ROM・MO(230MB、610MB)。以上の6種類です。

走査電子顕微鏡を利用して、それぞれの媒体の表面構造を観察し、どのように情報が記憶されいるのかを明らかにしました。そしてその結果より、表面に凸凹がある媒体についてはさらに表面を偏光顕微鏡で観察、表面に何も見られなかったものについては酸化鉄を表面に付着させて、付着させた媒体をを実体顕微鏡で観察しました。

結果よりこれら6種類の媒体は、2つのグループに分けることができました。

・表面に凸凹があり光学的に記録されている、CD-ROM・MD・MOのグループ。

・表面に凸凹がなく磁気的に記録されている、FD・TAPEのグループ。

さらに光学的グループは、表面の凸凹が点と線になっているものと、直線になっているものに分けられました。

この研究は、1年にわたり様々な方法を試しながら行ってきました。普段は絶対目にすることのないものなので、じっくりとご覧ください。

 

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