満潮干潮を利用した河の濾過機
伊藤基泰
近年では川や海の汚染が進み、その浄化に役立てる手段はないかと思い、この浄化装置を考案しました。
これは、川の河口に近く、潮の干満の影響を受けるところに取り付けることにより、潮の干満による水位差のエネルギーのみを使い、1日2回、浄化作業を自動的に行うことのできる装置です。
その方法は、まず、水を取り入れるときに酸素を多く取り入れることにより、バクテリアを活性化させ、アンモニアなどの水質汚染物質を分解し、次に沈澱により浮遊しているゴミなどを取り除くというものです。これは、日本の下水処理施設で行われている方法に似ていますが、一切、電力などの人工的エネルギーは使いません。
実用化には、実際の川での浄化能力など、検討すべき問題は多くありますが、水質浄化の1つの手段になればと思い、この模型を制作しました。