I. 開催報告
(1) 開催概要
期間:2000年7月27日(木)―8月2日(水)
開催地:シンガポール
参加国・地域:オーストラリア、ブルネイ・ダル・サラーム、中華人民共和国、香港、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、タイ、台湾、アメリカ合衆国
参加人数:生徒(15-18歳) 592名、教育者 213名、合計 805名
主催:シンガポール文部省、シンガポールサイエンスセンター、国立シンガポール大学、ナンヤン理工大学
後援:シンガポール理科教員連合、国立科学技術会議
協賛:シェル石油、INCOME、IBM、ダノンAQUA
第2回APEC青少年サイエンスフェスティバル(APEC Youth Science Festival: AYSF)は、
Science for Unity & Progress
を統一テーマに開催された。さらに今回のフェスティバルは次の3つを目標として掲げている。
・APEC各国の青少年たちが、科学技術に関する知識および創造性を高めること
・科学技術分野の多彩な研究領域を紹介することによって、青少年の将来の進路に種々の可能性があることを示すこと
・APEC各国の青少年たちが、科学および各々の文化についての知識を交換し、交流する機会を提供すること
フェスティバルの期間中、生徒たちは、「青少年科学サミット」において参加するセッションに応じて、約10名ずつのグループにわかれ、食事、見学コースのグループわけや会場間のバス移動など、会期中のすべての行動はそのグループ単位で行なわれた。それによって積極的な国際交流の機会が図られた。各グループには、リーダーとして、シンガポールのSecondary schoolあるいはJunior College(日本における中学〜短大レベル)の理科教師が1名、さらにJunior Collegeの学生が1名つき、活動中のケアにあたった。
さらに、それぞれの国毎に1〜3名の世話係(やはりJunior College等の理科教師)がつき、教師陣を含めた参加者のケア、事務局との連絡等を一手に担った。
期間中は、現地組織委員会スタッフ、ボランティアスタッフも含めた全員がNTUC Lifestyle World- Downtown Eastに宿泊した。ただし宿舎では、宗教上や生活上の習慣の違いによるストレスなく生活できるようにとの配慮から、部屋の割り当ては国毎にまとめられていた。