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図15 フェミナコーンによる骨盤底筋訓練方法

 

最近、腟や肛門に器具を挿入して圧を測定する代わりに、会陰部皮膚の表面電極を用いて骨盤底筋の動きを定量化し、バイオフィードバックに役立て、良好な結果が報告されています(小松浩子、1991)。私たちの病院では、腹圧性尿失禁の患者さんにホームトレーナー(図16)を用いて、バイオフィードバック療法を行っています。膣に器具を挿入し骨盤底筋の収縮力を測定しながら、自宅で毎日、骨盤底筋訓練を実施してもらいます。ホームトレナーを用いることにより、骨盤底筋の収縮感覚の自覚をもたらし、効率的な訓練を行うことができます。

また、骨盤底筋強化のために腟、または肛門に電極を挿入し、電気刺激や低周波による刺激を行う方法が北欧を中心に行われています。わが国でも一部の施設で行われるようになりましたが、電気刺激療法は女性の美的感覚、衛生感覚上、好まないとする報告もあり、評価は一定していません。しかし、侵襲的な手技を行う前に試みるのもよいでしょう。

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