提案要旨
体調のよくない子どもの保育
小野寺芳子(吹田市立藤白台保育園看護婦)
はじめに
今、保育所はさまざまな保育ニーズが求められています。産休明け保育、長時問保育、夜間保育、休日保育、障害児保育、病後児保育、一時的保育などがあります。
また、地域開放行事をはじめとする育児相談や育児教室などの地域子育て支援センターとしての機能、役割も大きく位置しており、地域から期待されてきています。その中で子ども達は日々元気に園であそび、生活を組み立てています。
しかし、多くの乳幼児が生活をともにする場では健康と病気が背中あわせであることは今も昔も変わりありません。子どもは病気をしながら成長していくものですが、仕事をしながらの生活の中では親としてつらく、切ないものでもあります。病気の時は仕事が休めるにせよ、その回復期や前兆の時までも休める現状にはありません。
登園しながら元気になっていくという子どもの現状が多いのが実状ではないでしょうか。
今回、厚生労働省は育休法の改正案を来年4月施行を目指し打ち出しました。働く親にとっては子どもの看護休暇、育児のための短時間勤務制度など実際のものになるまでに期間は必要でしょうが、前進と言えます。
親をサポートしながら子どもにも目を向け、子どもにとってはどうなのかを、今回は体調のよくない子の保育の視点から考えてみたい。
1] 体調のよくない子とは
2] 保育所でできること、できないこと
3] 嘱託医との連携
4] 保護者との連携