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提案要旨

子育て支援と保育者の役割

中澤加代(相模原市・ひよこ保育園地域育児センター所長)

 

平成11年に保育所保育指針が改訂され、地域の子育て支援センターとしての保育所の役割が昨今重要視され注目されてきています。

しかしながら、その位置づけや役割は各保育所、自治体、地域でまちまちとなっているのが現状だと思います。そこで今回当保育園が昭和59年より先駆的に行ってきた地域育児センターの育児相談活動を紹介するとともに、今後の保育者として求められる役割について、日頃感じていることを報告させていただきます。

 

私が勤務しているひよこ保育園は、昭和52年に「社会福祉法人清水地域福祉奉仕会ひよこ保育園」として開園し、地域住民がいつでも気軽に立ち寄れる児童福祉施設としてスタートしました。昭和59年「福祉サービスセンターバスの家」を開設、その後昭和63年から地域育児センターを設置し様々な事業を開始(育児相談・一時保育、育児教室開催、地域交流(世代間交流)、子育て家庭交流・情報提供等)行ってきています。

 

今回この中から育児相談について述べます。

育児相談は昭和59年から開始し日曜、祭日を除く毎日開園時間内随時受け付け園長、保育士、看護婦、栄養士が相談に応じています。

電話で相談される多くは、相談相手に乏しい20代から30代の専業主婦となっています。

また地域住民には自らで発行している「地域育児センターだより」を無料で配布し、情報提供を積極的におしすすめています。

さらに、平成2年からは地域育児センターを行う専任職員を配置するとともに、育児相談専用の相談室や専用電話を設ける等、人的・物的な環境を整えてきました。こうして私どもの活動は軌道に乗り、現在では来園者の相談も増えてきています。

 

 

 

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