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提案要旨

予防接種について

中村淑子(目黒区・緑丘保育園看護婦)

 

予防接種対象疾患の変化

1 痘そう、腸チフス、コレラなどから、麻疹、風疹などの小児伝染病の予防への変化

2 集団防衛から個人防衛へ

3 集団接種から個人接種へ

 

−保育園での予防接種の必要性−

・子どもは感染症にかかりやすく、かかると重症化することもある

・保育園は集団生活で感染症が広がりやすい

・個々の予防接種が集団の免疫力につながる

・母体からの免疫力は百日咳、水痘は生後3ヵ月位まで、麻疹、ムンプスは生後8ヵ月位でなくなるためこの時期より予防は必要である。

・痙攣をおこしたことのある人、アレルギー体質の人は医師と相談する

・対象年齢内での接種を働きかける

・母親の既往歴、兄弟の罹患状況の把握

 

−保育園の感染予防対策−

・感染症がおこった時の対応のマニュアル化

・日常的な情報収集

1] 感染症の罹患状況、予防接種一覧表作成

2] 入園時に既往歴、予防接種状況の把握

3] 健康ノート、記録表への記載

・第一発病から48時間以内の予防接種またはガンマグロブリンの接種について医師との相談を勧める

 

 

 

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