図10. ARGOフロートによる観測の一例(海洋科学技術センター/地球観測フロンティアー研究システム提供)。このフロートは2000年3月21日、日本南東黒潮域に投入された。このフロートの設定された漂流深度は1500メートル。図の資料は2000年4月19日に浮上したときのもの。温位は、その深さにおける(現場)水温そのものではなく、圧力の効果を除いた(具体的には1気圧に換算した)ときの水温。塩分は無単位であるが、通常psu (実用塩分単位)を付すことが多い。一桁小さくすれば%となる。すなわち、塩分35psuは、3.5%の塩分濃度の意味。ポテンシャル密度は温位と塩分で計算した単位体積(1立方メートル)あたりの密度。ただし、1000kgを引いたシグマシータで表現。すなわち、シグマシータ26とは、単位体積あたり1026kgの密度という意味。縦軸は圧力(デシバール)で、ほぼ深さ(メートル)に対応する。