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資料3.1.6 ARGO計画について

 

運輸省・科学技術庁共同のミレニアムプロジェクト「高度海洋監視システム(ARGO計画)の構築」は、平成11年4月及び平成12年2月の日米コモンアジェンダ次官級会合において、「両国政府はARGO計画を積極的に推進すること」を決定した。

 

計画の概要

海洋モデルを高度化し気候予知を行うには、海洋表・中層の観測データが不可欠であるが、現状では、海洋気象観測船等の船舶でしか入手できず、そのデータは質及び量とも不足している。

ARGO計画では、約3000個の中層フロートを全球の海洋にくまなく展開(下図参照)し、水深2000mから海面までの水温、塩分等を観測し、約10日毎に衛星を経由してデータを収集することとしている。

ARGO計画を推進するには、定期的に中層フロートを投下し、データを収集解析し、即時的に又必要なときに国内外の海洋関係機関及び研究機関等に提供することが必要である。

 

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中層フロート

海洋気象観測船等により、中層フロートを海中に投入する。投入後、右図のように水深2000mまで降下・浮上を繰り返し、衛星を経由して、海面から水深2000mまでの水温・塩分データ、水深2000mでの海流のデータが入手できる。

*ARGO: the Array for Real-time Geostrophic Oceanography

 

 

 

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