(1) 海外機関
1] 全体のまとめ
海外機関に向けたアンケートの集計結果を表2.5.1に示す。この集計結果をまとめると以下の通りとなる。
・現在、過去および将来にわたり問題と考えられている自然災害としては、洪水、大雨、強風、異常乾燥が挙げられている。
・自然災害の増加の原因としては、気候(大気、海洋)の変化が重視され、人間の活動は比較的軽く見られている。
・「気候予測の精度向上や情報、データの重要性」はほとんどすべての回答者が認識し、調査研究や情報・データの提供は多くの回答者が行っている。
・「気候予測における海洋観測データの必要性」はすべての回答者が認識し、半分の回答者が実際の調査研究に利用している。
・実際の海洋観測は回答者の約半数が実施し、定点観測が最も多い。しかしデータは十分ではないと多くの回答者が考えており、入手についても6割以上の人が困難さを感じている。
・国内外の他機関との協力は大多数の所が行っている。
・GOOSは8割以上の回答者が知っていた。また海洋観測における国際協力の重要性はほとんどの回答者が認識している。