4.3 まとめ
本調査では1961年から1999年の39年間全ての台風を対象に解析を行った。その結果、3つの経験式(Takahashi、Fujita、及びSchloemer)に明確な精度差は見られなかった。一方、Bjerknesの経験式は若干他とは異なる特性を示し、気圧も高めに推定されることが分かった。
しかし、これらに明確な差は見られなかったものの、Fujitaの経験式はTakahashiの経験式を改良したものであることから、従来、Fujitaの経験式かSchloemerの経験式が用いられていることは妥当であると思われる。
本事業では、気圧勾配∂P/∂rが簡単に求まるSchloemerの経験式をベースにすることとする。