図1. 生のSST場、およびEOF時係数に大きなジャンプの見られた年。白丸は前後5年平均値の差が90%の有意水準を超えた年、黒丸はその極大を示した年。上の矢印は気候ジャンプの起こった年として本研究で同定した年。
また、ここで得られた時係数とSST場の回帰分析により、欠損格子が多いためにEOF解析期間から除外した1901-1950年にさかのぼって、各モードの空間パターンで表される変動の時係数を求めた(図省略)。
求められたEOF時係数に対して、SST場に対して行ったのと同様、前後5年平均値の差を計算した。第1モードに見られる差の全期間平均を基準値とし、それより大きな差を示す年を、図1の2行目以降に示した。
広い海域のSSTにジャンプが見られ、かつEOF時係数に大きなジャンプの起こった年を、SSTの場にr有意に、かつ組織化された気候ジャンプ」の起こった年とみなす。この観点からここで同定された気候のジャンプは、1925/26年、1939/40年、1945/46年、1956/57年、1970/71年、1976/77年、1988/89年であった。同定されたこれら7つの気候ジャンプのうち、ほとんど全てがEOF第1モードと第2モード双方に、ほぼ同時にジャンプが見られるのが特徴である。そこで、EOF第1モード、および第2モードを用いて、気候ジャンプの再現を試みた。その一例として1976/77年の気候のジャンプを図3と図4に示す。図3は前後5年の平均値の差を示し、図4はEOF第1・第2モードの時係数を用いて再現した場を示す。