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2.3.2 データ

台風データとしては、気象庁のベストトラックデータを用いた。ベストトラックデータには、1951年〜1999年に発生したすべての台風について、6時間毎の位置(緯度、経度)、中心示度、最大風速などが収録されている。ただし、1976年以前の台風については、中心付近の最大風速の記載がない。

台風活動に影響を与える環境要素のうち、ENSO現象に関するデータはClimate Prediction Centerから入手した。また、それ以外の環境要素に関しては主としてNCEP-NCAR再解析値を用いた。NCEP-NCAR再解析値は、全球2.5度格子または1.875度格子、鉛直17等圧面高度および海面高度における主な気象要素の解析値である。ここでは、1953年〜1999年のデータを用いた。

台風活動の指標の詳細、各環境要素およびそれに用いたデータの詳細は「2.3.3 解析方法」に示した。なお、台風の年間発生数の80%以上が7月〜10月に発生することから、ここでは7月〜10月の4ヶ月間を解析対象とし、台風および各環境要素のデータを4ヶ月間について合計または平均して解析を行った。

 

2.3.3 解析方法

ここでは具体的な解析方法を述べる。まず、北太平洋の台風活動の指標として、以下の1]〜7]を取り上げた。( )内はLandsea et al.(1999)が採用した対応する項目である。

1] 台風発生数(Named/Subtropical Storms)

2] 中心示度970hPa以下の台風の発生数(Hurricanes)

3] 中心示度920hPa以下の台風の発生数(Intense Hurricanes >Level 3)

4] 台風日数

5] 中心示度970hPa以下の台風日数(Hurricane Days)

6] 台風の年平均強度(Mean Intensity)

7] 台風の年最大強度(Peak Intensity)

ベストトラックデータには、1976年以前の台風について中心付近における最大風速の記載がないため、中心付近の風速によって区別されるHurricanes やIntense Hurricanes >>Level 3と全く同じカテゴリー化は望めない。そこで1976年以降の台風について、中心気圧と中心風速の関係式を導き、2]と3]に該当する数値を求めた。この結果から、それぞれ970hPa以下、920hPa以下の台風がLandsea et al.(1999)のHurricanes、Intense Hurricanes >Level 3に相当するカテゴリーと定義した。

台風日数としては、各年の台風について6時間毎のデータから存在した回数をカウントし、積算回数を日数に変換した値を定義した。

 

 

 

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