本事業は、こうした国際的な期待・要請を背景として、地球温暖化予測等の重要施策に不可欠な、神戸コレクションの電子媒体化を更に進め、それらを用いた解析の高度化を図り、地球環境保全、海難防止、産業振興等社会の発展に寄与することを目的としている。また、これらの目的を達成するため、この歴史的な船舶観測データセットの整備を図り、気候変動に関連する調査研究を推進するものである。
日本気象協会は、平成7年度〜11年度において、合計約190万通のデータを電子媒体化してきた。このデータは「電子媒体化された神戸コレクション海洋気象データセット」であることから、このデータセットの略称をKoMMeDS-NF (The Kobe Collection Maritime Meteorological Data Set funded by the Nippon Foundation)と呼ぶ。しかし、まだ約180万通の神戸コレクションデータが、電子媒体化されないで残されているものと考えられる。
平成12年度事業では、これらのデータの電子媒体化を進め、さらにこれら歴史的データを用いて気候変動に関する研究を実施し、また海洋変動と台風発生との関連を調査するものである。
本事業により得られた成果は、地球温暖化予測等の重要施策や地球温暖化に関連する船舶の運航や海洋土木活動のあり方を検討する上で、重要な基礎資料をもたらすものと期待される。