日本財団 図書館


はしがき

 

歴史的なデータの多くは、印刷物やマイクロフィルムの形で保管されております。電子化されていないため、長期間のデータが必要な気候研究には未だ利用されていないものが多いと言えます。気候変動の解明が緊急の課題である現在、歴史的データの価値はますます高まっており、これらを電算機処理が可能な形に整備する意義は非常に大きいと言えます。

平成7年度に始めた本事業は、民間船舶の協力の下に観測された「歴史的海上気象資料」(気象庁保管)の電子化を進めてきており、平成10、12年にはCD-ROMに納めて関係機関及び利用者へ配布してきました。これは観測データの少ない第一次大戦期の北太平洋域の貴重な資料となっています。

また、平成12年11月には、気象庁において「船舶による歴史的海上気象観測データの整備・利用に関する国際ワークショップ」が開かれ、本電子化事業とこれらのデータを用いた解析成果が発表されました。このワークショップでは米国と英国における歴史的海上気象観測データの電子化の現状が報告され、電子化事業に関する国際的な情報交換が行われました。

本年度事業では、これまでの事業を継続し、「歴史的海上気象資料」をさらに電子化するとともに、気候変動に関する調査・研究を行い、その成果がここにまとめられています。これは地球温暖化に関連した海運活動や海洋土木活動のあり方を検討するための、重要な基礎資料になるものと自負しております。

研究を推進するにあたり、ご指導を頂きました委員の方々に厚く御礼申し上げます。

 

平成13年3月

財団法人 日本気象協会

会長 石月昭二

 

 

 

目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION