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2. 事業評価

1. 3年間の事業を振り返って

「別府ONSEN文化国際交流事業」は、交通エコモ財団の「地域文化を通じた草の根国際交流支援」事業の最初のモデル事業として平成10年度にスタートした。

そして別府ONSEN文化国際交流事業プロジェクトチームと別府の人たちはこの3年間、海外の温泉地、温泉文化の関係者との「草の根国際交流」を通じて「ONSEN文化」についてさまざまなことを学び、「温泉と医療、美容、産物」を「ONSEN文化」の交流テーマに絞込み、取組みをすすめてきた。

また、このことを契機として、市医師会と市旅館組合連合会の共同プロジェクト「別府ONSEN地療法研究会」が発足し、滞在型温泉療法プログラムの研究をすすめて昨年10〜12月にはその研究成果として滞在型シミュレーションプログラム「別府ONSEN地療法健康づくり塾」を実施した。また、イタリア・ベネト州との産業交流を図る「国際ビジネスネットワーク」が若手経営者を中心に結成され、国際都市別府をめざした取組みがすすめられている。

以下は、本事業が今年度で終了することとなっていることから、平成13年2月に開催した第2回実行委員会においてこれまでの3年間の事業の意義や評価等を総括した際の各委員の意見要旨である。

 

【評価】

・個別の力がネットワークされ、起爆剤になれた事業であったと思う。

このONSEN文化国際交流事業という名前をぜひ残してほしい。研究所、センターとして、ハード上残してほしい。

・3年間あったからここまで出来た。この動きを全国に情報発信してほしい。第2、第3の別府が生まれることを願っている。

・3年間で別府がここまで1本にまとまるとは思わなかった。うまくまとめあげたことは、脚光に値する。ぜひ継続してほしい。

・この委員会を通じていろいろな企画が生まれた。今後も情報交換、交流を続けていきたい。

・民間主導であったこと、固定概念に捕われず発想の転換をしたこと、楽しんでやれたことなどが良い方向に結びついたと思う。

・この事業で温泉と地域を結びつけるヒントが得られ、別府が大きく変わりつつある。

・民間の国際交流の形をつくった事業であったと別府市としても高く評価している。

 

 

 

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