(2) 海洋汚染への対応
海洋汚染に関し、1999年に我が国周辺海域において海上保安庁が確認した海洋汚染の発生件数は589件で、1973年に統計を取り始めて以来、最少となっています。
また、我が国周辺海域等における海水及び海底堆積物中の油分、PCB、重金属による汚染は全体的に低いレベルであり、経年変化は認められていません。
こうした中、国土交通省は、海洋環境保全を図るため、国際海事機関(IMO)における世界的課題、近隣諸国との協力体制の構築という地域的課題にも取り組むとともに、ナホトカ号事故等の大規模油流出事故を教訓とした流出油防除対策等を推進し、海洋環境の保全指導・監視取締りを実施しています。