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3. 廃棄物・リサイクル問題の現状

我々が20世紀に形成してきた社会は、大量生産・大量消費・大量廃棄のシステムを前提とするものでした。その結果、大量の廃棄物が排出され、有限な資源を有効にリサイクルすることが強く求められる状況になっています。また、これに伴い、廃棄物の不法投棄の増加や最終処分場の残余年数が深刻な状況にあります。

一般廃棄物の総排出量及び1人1日当たりの排出量は1985年前後から急激に増加しましたが、1989年度から1997年度にかけてほぼ横這い傾向が続いており、1997年度の一般廃棄物の総排出量は約5,120万トン(1人1日当たり約1kg)に上ります。

 

一般廃棄物の排出量の推移

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そのうち、リサイクルされている一般廃棄物の割合(リサイクル率)は1989年度の4.5%から大きく増加しているものの、約11%(1997年度)にすぎません。

また、産業廃棄物の排出量は1990年度以降4億トン前後で大きな変化はなく、1997年度における全国の産業廃棄物の総排出量は約4億1,500万トンとなっており、産業廃棄物のリサイクル率は約41%(1997年度)となっています。

 

産業廃棄物の総排出量の推移

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廃棄物の不法投棄の件数は近年増加しており、1998年度には全国で1,273件の不法投棄が把握されています。

こうした中、交通部門においては、自動車やその部品、船舶等の輸送機器に関し、リサイクルや廃棄物としての適正処理を推進していく必要があります。

さらに、最終処分場の残余年数は、一般廃棄物で11.2年、産業廃棄物で0.4年(いずれも1998年4月現在)と、特に産業廃棄物において深刻な状況となっています。内陸部において新規に最終処分場を建設することが、地域住民の反対等を理由に困難である中、近年、港湾やその隣接区域に最終処分場が建設がされています。

 

 

 

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