各異性体の濃度を塩素置換数ごとに合計して同族体濃度とし、同族体濃度を用いて主成分分析を行った。主成分分析結果は表-2.2及び図-2.2に示すとおりである。異性体ごとの実測濃度を用いた主成分分析結果と同様に、第一主成分と実測濃度の合計値は直線関係を示すことから、第一主成分は実測濃度を示していると考えられる。以上のように、ダイオキシン類の実測濃度を用いた主成分分析では、発生源物質に特徴的な異性体や同族体の変化を示すような主成分が算出されないことから、ダイオキシン類の起源の推定等を検討することは難しいと考えられる。