日本財団 図書館


実証実験に協力したEMMTでは、今回の実証実験で得られた必要機材、保管スペース、荷捌スペース、荷役作業量、積載率などのデータ、2社・5社グループの再商品化等料金を勘案し、十分に競争力がるあると判断し得る家電4品目平均・家電リサイクル品1台当たり1,200円(1TEU当たり60〜70台積載を想定)を提示した。

このように家電リサイクル品の海上輸送システムは陸上輸送トラックのみのシステムに比べて同等以上の輸送システムを構築することが可能になり、家電リサイクル品輸送に求められる要件を満たしていることが確認できた。

 

(2)家電リサイクル品の海上輸送システム

家電リサイクル品の海上輸送システムを整理すると次のとおりに提示できる。

 

家電リサイクル品の海上輸送システム

○海上輸送システムの導入範囲

・指定引取場所からリサイクル工場までの家電リサイクル品の輸送

○指定引取場所の設置場所

・港湾地区内に設置

○指定引取場所の荷受対象

・一般消費者

・販売店

・自治体

・指定引取場所

○指定引取場所の業務内容

・荷役・保管機能(受付検収、入庫、荷捌、保管、出庫)

・情報機能(受付検収、入荷情報入力・マニフェスト管理、出庫指示)

○リサイクル工場の設置場所

・臨港地区に隣接するリサイクル工場

○輸送機関

・内航コンテナ船、台船、フェリー、RORO船

○輸送容器

・国際海上20フィートコンテナ、国際海上40フィートコンテナ

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION