(2) コンテナ使用の検討
家電リサイクル品の海上輸送を行うにあたり、コンテナの使用について以下のように検討した。
1] コンテナ化の目的
輸送・保管・荷役等の面からみた家電リサイクル品のコンテナ化の目的は以下に示すとおりである。
・経済的な輸送
・クリーンで効率的な保管、需給調整
・荷役作業は安全、簡便(省力)な作業
・全体コストの抑制
2] コンテナ化の必要性
海上輸送を行ううえでのコンテナ化の必要性は以下のとおりである。
○輸送
・海陸一貫輸送による効率化、省力化
・家電リサイクル品をリサイクル可能な状態に保つ
・海陸一貫輸送を連続で行うのに不可欠
○保管
・輸送モードの切替時における一時蔵置を可能にする
・保管中の環境への配慮
○荷役作業
・荷役作業の省力化により経済性を高める
・作業の安全性を高める
○その他
・港湾での家電リサイクル品取扱いのために整然としたクリーンなイメージを作る
3] リサイクル工場におけるコンテナ化の条件と有用性
平成11年度のEMMT調査によるP社リサイクル工場(千葉市市川市)とO社リサイクル工場(北九州市響灘)のリサイクル工場側の受入れ体制に基づくユニット化に対する条件、有用性について検討した結果を整理する。
○コンテナ化の条件
・リサイクル工場周辺道路の混雑緩和に役立つ
・リサイクル工場での貯蔵に利用でき、省スペース化が図れる
・受入れスペース、設置にあったユニット