5] 川崎市の廃棄物鉄道輸送(ゴミ、粗大ゴミ、焼却灰)
ア. 鉄道輸送を計画した目的
交通事情の悪化に伴う運搬効率の低下、北部地区の処理センターの老朽化による処理能力の低下等のため、臨海部に新処理センター(燃焼能力 900トン/日)の建設を進め、平成7年10月から稼働している。
この新処理センター(新臨港清掃場)の完成、他の処理センターの改修、さらには将来のゴミ収集運搬事業を見据え、従来の自動車のみによる輸送を一部代替する方法として、市域のほぼ半ばを縦貫するJR貨物線を活用した輸送システムを取入れることにした。一般ゴミのほか、粗大ゴミ、焼却灰についても一部鉄道に切換え、併せて、塵芥車輸送を減少させ、環境負荷への低減を図っている。
イ. 鉄道輸送区間及び廃棄物処理拠点と輸送物の種類
鉄道輸送区間及び廃棄物処理拠点と輸送物の種類は図3.6に示すとおりである。