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3] 帰り便を利用した廃棄自動車輸送

「資源循環型社会に向けた港湾のあり方に関する調査 平成12年3月 運輸省港湾局開発課」によると、(株)ルネッサンスでは海運で廃棄自動車の輸送を行っている。

(株)ルネッサンスは君津と横浜に専用バースを保有しており、君津の新日鉄から鋼材を横浜方面に海上輸送した帰り便に廃棄自動車を積載して収集運搬を行っている。

 

表3.9 廃棄自動車の海運利用状況

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出所:資源循環型社会に向けた港湾のあり方に関する調査 平成12年3月 運輸省港湾局開発課

 

4] 石炭灰輸送

「港湾を利用した広域リサイクルシステムの構築に係る予備調査」(でんぱつエコアシスト)によると、石炭灰の輸送は、石炭火力発電所の脱硫設備向けに輸送される炭酸カルシウム輸送船の帰り船やセメント輸送船、フライアッシュ輸送船等における海上輸送と、セメント輸送用のトレーラ(ジェットパック車)や鉄道により行われている。長距離大量輸送の主力は海上輸送である。

セメント原料用の石炭灰は、発電所の廃棄物処理の一環としての取扱いが一般的であることから、廃棄物として扱われており、石炭灰を扱うセメント業者などは廃棄物処理法に定める免許を有している。それに対し、規格に適合した石炭灰は発電所において有価販売がなされていることから、輸送にあたっては、廃棄物扱いはされていない。

 

5] 古紙輸送

王子製紙では釧路、苫小牧、日南の3工場で海上輸送により古紙を受入れている。これは古紙発生地である人口集積地と製紙工場が離れているためであり、製品出荷の帰り荷を利用して古紙を回収している。王子製紙は専用船を所有しており、船橋と苫小牧に専用バースがある。

 

表3.10 古紙の受入れ施設である製紙工場の船舶利用事例

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出所:資源循環型社会に向けた港湾のあり方に関する調査 平成12年3月 運輸省港湾局開発課

 

 

 

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