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4. 競争力の評価

上記の料金体系に基づき、マイカーやレンタカーとの競争力を比較(表3)。

 

表3 マイカー、レンタカー、カーシェアリングの費用比較

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1] 2時間使用と36時間使用について車齢8年のマイカー、新車のマイカー、レンタカー、カーシェアリングを比較 → 短時間使用ではカーシェアリングが有利

2] 年間走行距離2500マイル、5000マイル、10000マイルのそれぞれの場合について、車齢8年のマイカー、新車のマイカー、カーシェアリングを比較 →5000マイルまではカーシェアリングが最も有利。(次項の収支予想では年間走行距離2439マイルと想定。)

 

コスト以外の要素として、マイカーに纏わる数々の手間から開放されることの魅力がある。市場調査によれば、カーシェアリングに強い興味を示した人々は車所有に伴うコストへの意識が高いだけでなく、車所有に伴う手間にも触れている。

レンタカーの場合は、営業所が遠かったり、手続が面倒だったりする。

 

5. 収支予想会員・車比率をかなり低くしたこと、既述の料金体系は最大規模での操業を想定してつくられたこと、仕事量に比べ常勤マネージャー(年間給与等50000ドル)費用が高いことなどから、パイロット・プロジェクトは赤字になる。 → 表4参照

(「1年月のレビューと分析」 によれば、黒字化するのは会員数300人程度になってから)

 

 

 

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