1. ポートランドのカーシェアリング導入時の検討調査資料
◆ポートランドのカーシェアリング事業(Carsharing Portland, Inc.)の沿革
1997/1 Oregon Department of Environmental QualityがBicycle Transportation Allianceに委託(同Allianceはコンサル2社に再委託)して市場フイージビリティー調査と事業計画調査を実施。州、市、民間企業等からなる委員会がこの調査を指導。
1997/7 「市場フィージビリティー調査報告書」と「事業計画調査報告書」が完成
1998/3 カーシェアリングのパイロット・プロジェクトを実施。
~1999/2 プロジェクト終了時の規模は、車両数9台、駐車場7ヵ所、会員数110人
1999/7 パイロット・プロジェクトの評価を行った「1年目のレビューと分析」を提出
パイロット・プロジェクト終了後も事業を継続。電話自動予約スケジューリングシステムの導入、料金体系の改訂等を経て、2000/8現在、車両数、20台、駐車場18ヵ所、会員数300人以上に拡大。さらに事業拡大の方針。
◆「市場フィージビリティー調査報告書」の内容
既存の統計(世帯調査等)により調査対象地域を絞り込んだ後、グループインタビューや電話による個別インタビューを実施し、カーシェアリングの潜在利用者数の推定、料金体系その他への許容度の見極め、潜在利用者の属性の把握を行っている。
◆「事業計画調査報告書」の内容
パイロット・プロジェクト(期間1年、車20台、会員150人と想定)実施のための宣伝・会員募集方法、運営方法、料金体系、車種、駐車場の配置、予約システムなどを検討したうえで、収支予想を試みている。さらに、パイロット・プロジェクト終了後の展開方法や、パイロット・プロジェクトの事後評価方法についても整理している。
◆「1年目のレビューと分析」の内容
パイロット・プロジェクト期間中の会員募集結果、会員の属性、利用状況、会員のサービスへの満足度、カーシェアリング参加後の会員の交通行動の変化、収支実績等を整理・分析している。(ただし、損益計算書・貸借対照表は未公表)
◆資金支援 (判明分のみ)
・Oregon Department of Environmental Quality(収支予想の1年目に42500ドルと記載)
・U.S. Environmental Protection Agency(金額不詳。「1年目のレビューと分析」に記載)
・Oregon Office of Energy(1年目。金額不詳。 1年目のレビューと分析」に記載)