II. カーシェアリング普及のための諸検討
1. 自動車共同利用実験における課題の検討
1) 類似事例から考える課題
1] モデル実験における公共レンタカーとカーシェアリング
電気自動車を使った自動車共同利用実験は、現在全国各地で10弱の事例をみとめられるようになったが、ここで取り上げている、個人所有する代わりに共同で自分お車のように使うことができるカーシェアリングの実験はみとめられない。一定の登録者による時間的シェアリングという点で、車の共同利用での差はなく、いずれも共同利用により個人所有を見直して、環境問題に対処することを目指しているなどの共通点はあるが、実験を行うときの構成要素は異なっているので以下に整理してみる。