第4回 環境達成度自己評価ガイド作成委員会
主な意見と今後へ向けた作業
1. 自己評価ガイドの体系案について
(1) 主な意見
・エコドライブ実施状況については、デジタル式のタコグラフが商品化されたので、かなり細かく把握することが可能である。
・SOx、NOx、SPMといった地域的な大気汚染についてはどのような項目で評価を行うのか。
・環境負荷に関する数値が一方的に下がればよいというのではなく、付加価値を生み出す努力についても評価すべきであり、運賃収入についてもデータシートに記入するようにした方がいい。
・本ガイドの位置づけについて、環境パフォーマンス評価(EPE)、環境マネジメントシステム(EMS)のいずれの考え方に基づくものなのか整理する必要がある。
・評価項目は、マネジメント分野の項目が6割、パフォーマンス分野の項目が4割という構成がバランスがよく、全体で8項目程度のものがデータを整理するうえでも都合がよい。
・評価体系の「4. 環境にやさしい自動車の導入」に、最新規制適合車を前倒しで購入することを項目として追加してほしい。
・過積載に耐えられるよう馬力を上げるような改造を行っていないかについても、評価項目に加えてほしい。
・環境面や安全面について配慮している会社が優遇されるような仕組みを検討する必要がある。
・ガイドの作成にあたっては、どのようなレベルの事業者を対象とするかが重要である。
・社会とのコミュニケーションの方法のひとつとして、トラック協会が各社の取り組みをとりまとめて公表することが考えられる。
・評価項目を少なくする(例えば、排ガス対策など運行に関する環境負荷に絞り込む)ことにより、楽にする(ガイドに取り組みやすくなる)ことを検討してはどうか。
・苦情への対応をどのようにしているかについては、評価項目に残すべきである。
・予算取りの時期を考慮し、全体的に本事業のスケジュールを前倒しにする必要がある。
・(社)全日本トラック協会で作成した「環境基本行動計画」や、点検整備やエコドライブなどに関する冊子を参考にしてほしい。
・評価項目に対する重み付けに客観性があるとよい。
・国土交通省としては、自己評価ガイドが使いやすく、実効が上がり、広く普及されれば、グリーン購入法(資料4参照)の対象にすることも考えている。