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『本ガイド作成の目的が、ISOの考え方に基づく環境改善の推進にあるのか、それとも将来的に行われるトラック運送事業者の格付けへの対応にあるのかをはっきりとさせる必要がある。』

→ 本ガイドはISO 14031(環境パフォーマンス評価)の考え方に基づきトラック運送事業者の環境への取組を進めるためのものである。

 

『本ガイド作成においては、ISO 14001の簡易版の作成を目指すのか、それとも環境パフォーマンス評価(EPE)のように結果としてのパフォーマンスレベルについてある水準を目指すのかに関して考え方の整理が必要である。』

→ ISO 14001の取得のための様々な負担やその運用面を考えると、中小の事業者にとってその取得は困難をともなう。このため、本ガイドはISO 14001に代わるものとして、環境パフォーマンス評価(EPE)の考え方に基づきパフォーマンスレベルの向上を目指すものである。

 

『事業者は、自己評価を行うことでコストや安全などに対してどのようなメリットがあり、また社会的な達成感があるかを理解する必要があり、そのためにも事業者がコストや安全、環境への貢献を実感できるような仕組みづくりが必要である。』

→ 取組結果を見直しながら、自己評価を継続的に実施することによって、コストや安全、環境への貢献が具体的に見えてくるのがこのガイドの仕組みである。

なお、事業者の取組に向けたインセンティブとしてどのような仕組みが考えられるかについては、普及プログラムの検討の中で協議するものとする。

 

2. チェックリストについて

 

『チェックリストの評価方法が「○×」となっているが、「3、2、1」のような段階評価として、到達度合いを得点化して集計できるようにした方がいい。』

→ エコドライブの実施状況等については、到達度合の把握手法が難しいなどの問題があるので、トラック運輸事業者のエコドライブへの取組体制について段階評価を行う方向で検討する。

 

 

 

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