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●ロンドン

ロンドンでは公と民のパートナーシップにより地下鉄の運営形態を変更する予定である。また、通勤鉄道サービスについても、主要な改善が行われる。市長の交通戦略を後押しする実質的な投資のプログラムがあり、諸々の改善が長期的に進められる一方で、バスサービスの改善については、短期的に取り組まれる事になっている。

 

<市長の戦略を支える実質的な投資パッケージとは以下のものを含む>

・「クオリティプラス」基準を全てのバス路線に適用

・少なくとも2つの新しいトラムもしくはガイドバスを導入する

・ドックランド・ライトレールのシティ空港までの延伸

・東ロンドン線の延伸

・クロスレール、もしくは類似の新たな東西リンクの建設

・東テムズ川の横断路線

 

●これからの道のり 経済成長とよりきれいな空気

経済成長にともない交通需要も増加する。継続的な発展とより強力な経済がこうした需要を増加させている。結果的に混雑対策と大気汚染の削減に取り組まなければならない。

計画では混雑を現在のレベルを下回る水準にするべきとしている。これは気候変化を起こすガスの放出を削減することでもあり、空気質の改善につながるものである。

 

●将来の選択

移動のコストに影響する交通管理の手法には、一定の役割があると考えられる。DETRでは地方当局に対して、もし希望するならば混雑税を導入する権限を与える用意がある。また、ローカルスキーム(地方ごとの計画)のために公共交通支援を含んだ資金を提供する予定である。

 

●国民すべてのための改善 継続するプロセス

計画は『交通統合化白書』を打ち出した。それを実行に移すことは、公・民を含む多くの異なる組織の協働作業によらなけらばならない。われわれは進展状況を見極め新しいチャレンジに備える。

絶対的な確証をもって未来を知る事はできないが、われわれの10ヶ年計画は実行されると確信している。

 

 

 

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