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(2) 大ストックホルム都市圏交通事業体(SL: AB Storstockholms Lokaltrafik)

1] SLの事業概要

SLはストックホルム県が所有する交通事業体である。SLを親会社として複数社の民間関連会社に業務を委託し交通サービスを提供している。1998年秋から本格的なリストラを開始し、現在ではサービスの運営・管理を行う部門とサービスの購入を行う部門に分かれて事業を進めている。実際に鉄道やバスを運行する会社から、インフラ整備・メンテナンスを行う会社、調査会社などがグループ会社として業務を行っている(図5-4-2-1)。

 

図5-4-2-1 SL親会社の組織図(左)および委託契約関連会社関係図(右)

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1998年のSLの利用者数は平日の平均が1日あたり614,000人で、2005年には利用者数を同70万人にする目標を掲げている。都市内の主たる交通手段は地下鉄とバスである。地下鉄の延べ乗車人数とバスのそれはほぼ同じである(表5-4-2-1)。公共交通の分担率はストックホルム都市内への流入の平均で見た場合、表5-4-2-2の通りである。地下鉄とLRTの路線図を図5-4-2-2に示した。

 

表5-4-2-1 交通手段別平日の延べ乗車人数

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表5-4-2-2 公共交通の分担率(過去5年)(%)

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