5章　スウェーデン

　

5-1　スウェーデンの基礎情報

(1)　国土と人口

スウェーデン(正式名スウェーデン王国)の国土面積は約450,000km²、人口はおよそ890万人(CIA The World Factbook 2000)、人口密度は約20人/km²である。人口はほとんど増加していない。

国内は21の県で構成されている。うち2つは、行政の再編を終えたばかりでレギオン(地域)と呼ばれる場合もある。県は単独コミューンで構成される1県を除いて、複数のコミューンが集合してできたものである。

首都ストックホルムの人口はおよそ70万人である(世界人口年鑑1997年値)。

　

(2)　移動制約者の状況

1]　高齢者の人口

高齢者の人口は65歳以上がおよそ153万人で、高齢化率は約17%である。平均余命は79.58年、合計特殊出生率は1.53人である(CIA The World Factbook 2000)。2025年の推計値では、65歳以上の高齢者が現在の約150万人から210万人に、そのうち80歳以上の高齢者は現在のおよそ40万人から60万人に増加するとされている(The Swedish Population-Fact Sheets on Sweden)。高齢化率の他にも、人口増加率の鈍化、合計特殊出生率の低さ、平均余命が長い長寿国等の条件を考え合わせると、スウェーデンは今回調査を行った国の中で最も高齢化の進んだ国といえる。

　

2]　障害者の人口

表5-1-2-1　スウェーデン基礎データ

出所)　CIA The World Factbook 2000^※

欧州運輸大臣会議(ECMT)1995年。Report on the Overview of Progress Made in Improving Accessibility in Transport for People with Mobility Handicaps.^※※

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