※オーストリアはウィーンの地下鉄がアクセシブル化されている。
※ノルウェーのオスロ地下鉄8路線のうち5路線が車いすでも利用できる。
※スイスのローフロアのシステム数はローフロア車両数を指す。
2] バス
a. 各国のローフロアバス普及状況
バス車両は乗用車などと比べて、総数が増加することは少ない。例外的に、カナダでは30%の増加、ドイツでもほぼ2.5倍化しているが、オーストリア、スペイン、スイスではそれほど増えておらず、今回調査を行ったイギリス、デンマーク、その他の国では車両数が減少している。公共交通を活かすための様々な施策が実施されているものの、自家用車の大幅な普及により、主として都市部で走行環境が悪化したことが要因と考えられる。
車いす対応バス車両台数について、1985年の調査で数字を掲載できたのは、カナダとスイスのわずか2ヶ国にすぎない。これらの国でも2〜3%台の普及率である。その他の国では車いすに対応したバス車両が存在しなかったか、わずかながらにあったとしても記録に留められていなかった。